あるツイートが注目を集めています。
内容としては出発が遅れた便に対して、下記の動画のようなサービスがありました。
出発の遅れている那覇空港でのスタッフサービスに癒される
これに対するネットの反応は?
すげ〜、ディズニーランド的サービスそれにしてもうま過ぎ
どこで練習した?
海物語が大好きなんだよねこの方
このようなサービスって素敵ですね。
描かれたシーサーの意味とは?
沖縄のシンボル的存在である獅子像「シーサー」は、まん丸の目と大きく開いた口、愛嬌のある表情を持つものが多く、土産物としても人気があります。
シーサーの歴史や特徴、そしてどのような役割を持つのかについて詳しく解説します。
沖縄を訪れると、建物の入り口や屋根の上など、至る所で「シーサー」という存在に出会います。
シーサーは琉球王国の時代から生活に溶け込んでいたように思われますが、実際には一般の住宅に飾られるようになったのは明治時代の半ばからだと言われています。
沖縄の古民家は赤瓦の屋根が印象的ですが、実は琉球王朝の時代には庶民の家の大きさなどが規制されており、瓦ぶきの屋根は禁じられていました。
赤瓦の家が増えたのは1889年(明治22年)に規制が撤廃されてからでした。
そして、その後、屋根瓦職人が余った漆喰と瓦を使って、屋根の上に手作りでシーサーを設置するようになり、一般家庭に普及していったのです。
このように、シーサーの歴史や特徴については、王国歴史博物館の学芸員である酒井若葉さんが解説しています。
この博物館は、沖縄の文化を詰め込んだ観光施設である「おきなわワールド」内の琉球王国城下町に位置しており、名工によって作られたシーサーの数々や、海外の獅子像などの原型を展示しています。
周囲には築100年以上の赤瓦の古民家が立ち並び、シーサーの歴史について学ぶのに最適な場所となっています。
シーサーはスフィンクスや狛犬の仲間
シーサーは、古代オリエントの獅子(ライオン)像が中国を経由し、沖縄へと伝わったと考えられています。
古代のエジプトや中東地域では、百獣の王であるライオンを権力や聖なるものの象徴として、宮殿や神殿に飾られました。
その代表的な例が、人間の頭とライオンの胴体を持つスフィンクスです。
獅子像はシルクロードを経由して、姿を変えながら沖縄に伝わってきました。
ライオンを実際に知らない地域に伝わることで、霊獣化し、魔よけや守り神として崇められるようになりました。
酒井さんによれば、「沖縄の人からも、『シーサーって犬?それとも猫?』と聞かれることがある」と笑いながら話します。
本土の狛犬などと起源は同じですが、沖縄は中国から直接伝わったのに対し、本土へは朝鮮半島を経由して伝わったため、ルートが多少異なるのです。
また、沖縄本島北部や八重山諸島では、シーサーのことを「シーシー」と呼ぶ地域もあるそうです。
名前の由来について、本土の「シシ」がなまったという説がよく聞かれますが、実際には獅子は中国から沖縄に直接伝わっており、中国語では「シーズー」と発音されます。したがって、シーズーがなまったのか、単に獅子の字をシーサーやシーシーと読んだ可能性の方が高いのかもしれません。
さらに、酒井さんは、「最初の“シ”にアクセントをおかず、平坦に発音するのが沖縄風」と指摘します。観光客には古代ローマの将軍・シーザーのように、シーサーの“シ”を強調する人が多いですが、現地では抑揚をつけずに平坦に発音されるそうです。
シーサーには宮獅子と村獅子、家獅子の3種類がある
獅子を飾る文化は、交易をつかさどる琉球王国の王府から始まりました。
13世紀の王・英祖が眠る琉球王国の陵墓「浦添ようどれ」には、獅子が刻まれています。
また、第二尚氏王統の陵墓であり、世界遺産に登録されている「玉陵(たまうどぅん)」(1501年創建)にも3体のシーサーが飾られており、これらの王朝の陵墓や寺院、城郭には「宮獅子」と呼ばれる獅子が飾られています。
次に登場したのが、魔よけや火よけのために集落の入り口や高台の上に設置された「村獅子」です。
記録に残る最古の村獅子は、1689年に建立された本島南部・八重瀬町富盛(ともり)にある「富盛の石彫大獅子」です。
村で火災が続いたため占ってもらったところ、火災の原因は八重瀬岳だと告げられたため、山のある南西に向けて設置されました。その後は、火災が一切起きなくなったと伝わっています。
王立歴史博物館には、富盛のシーサーに身を隠し、双眼鏡で偵察する米兵の写真が展示されています。
本島南部は沖縄戦の激戦地であり、村の平和を守る火よけの神として、大獅子は弾よけに使われたのです。
今でも、たくさんの銃弾痕が残る大獅子は、沖縄特有の文化と共に、戦争の壮絶さを伝えています。
所感
いかがだったでしょうか?
こういうサービスは日本ならではの気がしますね。
沖縄へ向かう際はシーサーを見て楽しめる知識も紹介しました。
すぐに怒らず、人の心にも余裕が必要な世の中だと感じます。
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