https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202311/0017044543.shtml
2023/11/19 16:30 🔒
ルッキズムを考える
40歳代から頭髪の薄さをやゆされ、その場は笑って流すも人知れず傷ついた経験あり。日本人は「ハゲ」に厳しすぎると思います。もっと寛容にならないものかと思ったことが何度となくあります。(※ルッキズムを巡るアンケートの回答)
神戸市に住む会社員の足立則夫さん(仮名、60代)の頭髪は、おでこの生え際から後退していった。今は横の髪を頭頂部にかぶせるようにしている。
「いわゆるバーコードってやつですね」
それほど自覚がなかった頃。いくら探しても、写真に自分の姿が見当たらない。確実にその場にはいたはず。しばらくして、後ろ姿が映っていることに気がついた。「これか…」。まさか自分だとは思わないくらい、髪が薄くなっていた。
職場で「少なくなってきたな」「薄いぞ」と言われるようになった。自席でデスクワークをしていると、後ろを通った上司に頭をなでられた。日光や照明を背に受けると「透けてるぞ!」と同僚に笑われた。
「冗談というか、じゃれあいというか、そんな雰囲気ではあるんですけどね」
職場の飲み会。会話に集中していたら、頭がひんやりした。ワカメがのせられていた。刺し身と一緒に盛られていたものだろうか。「こらこら」となだめるように言い、受け流した。ワカメは、そっとテーブルの上に置いた。
「真剣に怒るのも大人げないかな」と思う。場の空気を壊すのも気が引ける。だから、いくらからかわれても笑ってやり過ごすようにしてきた。
「みんな、私なら許してくれるという前提なんでしょうけど。そうやって笑っていたら、増長していくものなのかもしれませんね」
■育毛剤
日常的になった「ハゲいじり」。それほど重く受け止めることはない。とはいえ、ノーダメージかというと、そうでもない。じりじりと心がすり減っていくようだった。
「なんとなく、心がボディーブローを受けているようでした」
上司に言われたことがある。「毛ぇ、むしったろうか」。業務上のささいな食い違いがきっかけだったと思う。そのまま仕事の話が続き、言い返す間もなかった。後で思い出すたび、心がうずいた。
「あの一言だけはちょっと、本当に傷つきました」
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引用元:・職場の飲み会、頭にワカメ 頭髪の薄さいじられ、笑って受け流しても…「じりじりと心がすり減るよう」 (ルッキズムを考える) [少考さん★]
だから安倍晋三の魂と一緒に地獄に送った
アベと共に去りぬ
指摘しないのは今後のためにならないからちゃんと抵抗しろ
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